カンガルー豆辞典

★カンガルーはフクロネズミ目（有袋類）カンガルー科に属する動物の総称です。★カンガルー属の学名マクロパス（Macropus）はラテン語で「大きな足」を意味します。★大型のカンガルー属と、ワラビーと呼ばれる小型のカンガルーとに分類され、体重0.5kg程度のものから、100kgに達するアカカンガルーまで、さまざまなサイズの種があります。さらに、ワラルーと呼ばれる中型種もいます。

★他の有袋類と同様、育児嚢（いくじのう）で子どもを育てることは、ご存じの通りです。★カンガルーのお腹の袋はとてつもない悪臭だという。★カンガルーは一年中発情期で雌はいつでも妊娠しています。有袋類の胎盤は原始的で胎児を長く育てる事ができないので、種類にもよりますが、妊娠後、数週間で未熟な状態の胎児を産み落とします。★マッチ箱程度で毛も生えてなく、目も見えない、耳の穴もあいていない赤ちゃんは、母親がおなかから袋までの道のりをなめた匂いを頼りにして這いのぼり育児袋に入ります。赤ちゃんの手はとっても発達しているのです。★そこで、袋に入った赤ちゃんは「コレだ！」と決めた一つの乳首にすいつきます。その為、離乳が近い子供と 産まれたばかりの子供が同時に袋の中に入っていても乳首を取り合うことはありません。★乳は子供が吸うのではなく、母親が筋肉を動かして規則的に送り込みます。★ある程度大きくなると、乳首から口をはずして袋から顔を出すようになります。子供が袋から出て生活をするのは 、種類にもよりますが早いもので７〜８ヶ月後、遅いものだと１８ヶ月後です。

★後肢が発達しており、これで跳躍してバランスをとることにより、四肢を使うよりも少ないエネルギー消費で、高速移動ができるそうです。大型種のアカカンガルーは、跳躍により時速45kmほどのスピードを出すことができます。私は、ブルーマウンテンで、時速５０kmほどで走る私の自動車のすぐそばで併走したカンガルーがいて、遊び心があるのかなとも思いました。★また、移動距離も長く、発情期には100km/1日程度の移動も行うそうです。★カンガルーは後退できません、前進あるのみですので、自動車との衝突事故が多発しています。カンガルーとの衝突事故が多いのは、日の出前後と日没前後です。この時間帯は、田舎を走行する時は要注意です。★オーストラリア大陸、タスマニア島、ニューギニア島に生息しています。

★オーストラリアでは食用肉として食されていますが、カンガルー肉のステーキを「ジャンピング・ステーキ」と呼んでいるのは、笑えます。一度食してみましたが、お勧めはしません。